文京区版ケムラン Webオープニングイベント Quemlin BunkyoCity Column

文京区版ケムランWeb「ケムラン×文京区」の
オープニング記念イベントがフミコムで開催されました。

文京区版ケムランWebオープニングイベント
2019年5月30日(木)19:00~20:30@地域連携ステーションフミコム


5/10に開設した文京区版ケムランWeb「ケムラン×文京区」のオープニング記念イベントがフミコムで開催されました。37名の参加者が文京区版ケムランを盛り上げるべく議論に参加しました。

まず、屋内完全禁煙の美味しい飲食店を紹介するサイトQuemlin【ケムラン】の管理人である伊藤ゆりが、ケムランの趣旨と文京区版ケムランの開設の経緯について説明しました。



その後、文京区版ケムランに助成を行っている文京区社会福祉協議会の提案公募型協働事業Bチャレに関しての説明と文京区版ケムランWeb開設の祝辞と乾杯を田邊健史氏よりいただきました。



ケムラン特派員の皆さん、文京区ケムラン特派員養成講座修了生や、各種メディア(朝日新聞、禁煙ジャーナル、Buzzfeed Japan)、東京都健康福祉局、文京区生活衛生課、健康増進課の皆さん、公衆衛生関係の研究者の皆さん(国立がん研究センター、東京大学、筑波大学、大阪医科大学、神奈川県立保健福祉大学)、文京区内大学生(文京学院大学)など、多彩な参加者により、以下の議題についてディスカッションしました。



1. 文京区らしいコンテンツを作るには?

現在の文京区版ケムランは全国版ケムランのサイトから文京区内の情報を抜き出したものになっています。文京区内で開催したイベントの記事はあるものの、まだ文京区版ケムランに特化したコンテンツが少なく、「文京区らしさ」を盛り込むことが課題となっています。



商店会とのタイアップ

区内の製薬企業で働く特派員の本間さんは「区内にはたくさんの商店会があり、特に湯島白梅商店会は飲食店が多いエリアにあり、地域のイベントの開催も多いため、お子様連れの多いちびっこ広場などのイベントの際に、ケムランとのタイアップイベントを開催できないか」と提案してくれました。
既にケムラン店のMapづくりや、イベント時のみケムランに協力してくれる飲食店のリスト化を行い、Web上や当日印刷物の配布などもできるかもしれないとアイディアが膨らみました。
また、Bチャレの団体でもあるゆしま子育て新聞で、子育て中のお父さんがお子さん連れで飲みに行く記事を掲載するのはどうか、というコラボレーションの話も挙がっています。



大学・病院が多い

文京区内には大学や病院がとても多いため、そこに着目はできないかという案もあります。区民である伊藤さんは、「大学の食堂でも、一般に広く開放しているところがある。大学内の食堂は必ず禁煙であるはず。ケムランで特集してみては?」と提案してくれました。現役大学生におすすめメニューを教えてもらう、などの企画もよいかもしれません。



ケムワングランプリ

M-1グランプリになぞらえて、文京区内の美味しいお店やメニューを競う「ケムワングランプリ」を開催してはどうか?と区内の大学に勤める近藤さんからアイディアが出されました。文京区らしいメニュー、お店、など、いろいろな切り口で投票などを通して決めるのも面白いかもしれません。



坂が多い

文京区は都内でも名前の付いた坂道が100以上あり、坂で有名だそうです。坂道愛好家である沢村さん(坂ミシュラン主宰)は「区内の坂道は由緒のあるものが多い。坂の途中や坂の上にあるお店の特集を坂の由来や坂道データとともに紹介してもよいかもしれない。」と提案してくれました。
また、区内大学生の加藤さんは、「播磨坂は桜で有名なスポット。お花見の時期に特集を組んでもいいかもしれない」と発言し、ケムラン特派員である東福さんも、「文京区内には花にちなんだイベントが多くある。イベントの時期に、会場近くのケムラン店を特集する記事を掲載してはどうか?」と提案がありました。



グラフィックレコーディング

テーマ1についてのグラフィックレコーディングは堀内麻香さん、野島幸菜さんが描いて下さいました。


1枚目:堀内さん 2枚目:野島さん


2. 文京区ケムランの認知度を上げるには?

文京区内には約2500軒の飲食店があり、そのうち25%程度はケムラン対象店であると推定されます。そのため、約600軒はケムランの対象となる飲食店があるはずです。しかしながら、まだ文京区版ケムランに掲載されているお店は26店舗・・・。そこで、既に禁煙で頑張ってくれている飲食店への周知や、文京区内にアクティブな特派員を増やして、登録店舗数を増やすために、ケムランの認知度を上げる方法を議論しました。



区長に特派員になってもらうのはどうか?

「文京区を代表する区長お墨付きのお店など、区長に特派員になってもらい、特集を組んではどうか?」という意見も出ました。区長は区内のいろいろな飲食店に行っていると思うので、よい情報をお持ちだと思います。



ケムラン認定制度を作る

「東京都もステッカーを作っているが、ケムラン掲載店にはケムラン認定証としてステッカーを進呈してはどうか」という案も出ました。貼りたくなるような素敵なステッカーを公募して、ケムラン掲載店に配布するのは良い案かもしれません。



飲食店への周知活動

文京区生活衛生課とのタイアップで、食品衛生講習会において、参加した飲食店に文京区版ケムランを知ってもらうチラシを配布しています。また、湯島白梅商店会の協力を得て、加入店舗に一斉FAXを送り、ケムランイベントに参加してもらえるかなどの連絡を行うことも可能ではないか、という話も出ています。



紙媒体(メディアミックス)

ゆしま子育て新聞とのタイアップや区報、文社協だよりなど紙媒体での周知ができないか?特派員の募集やイベントの開催など、周知をできる場面を増やすのも大事という案も出されました。



特派員にとって登録のハードルを下げる

特派員共通の悩みとして、お店側にどうしても怪しまれてしまうので、ステッカーやチラシ、カードなどを使って、ケムランについて紹介しやすいツールが欲しい。と特派員の方からの意見もありました。文京区版ケムランカードやステッカーの作成などを検討したいと思います。



成澤区長より

ご多忙の中、会の後半に成澤区長がご参加下さり、ケムランへの激励のお言葉を下さいました。禁煙に踏み切ったKONAさんにお邪魔して、禁煙にしてくれたことやケムランへの協力に感謝を伝えてくださったことや、禁煙してだしの香りがよくわかるようになったという禁煙のメリットについてのご経験などをお話し下さいました。また、ケムランに掲載されているいくつかのオススメ店舗のエピソードもグルメな成澤区長ならではのお話でした。東京都、全国にさきがけて、文京区からケムラン活動を行っていくことへの心強い応援メッセージをいただきました。



東京都福祉保健局・成田保健政策部長より

全国にさきがけて、飲食店における受動喫煙対策に取り組み始める東京都条例を進めていくお立場として、メッセージを賜りました。「東京都条例による受動喫煙対策は、禁煙を推進されているお立場の方からするとまだまだ批判も多い内容であることと思いますが、第一歩として始まっていくことをご支援下さい。さきがけて取り組まれている文京区の方々にもぜひ、都条例の周知にご協力いただけたら。」と心強いご支援のお言葉をいただきました。



最後に

地域密着型としては初の試みである文京区ケムランWebはまさに住民の皆さんや行政の方、関連団体の皆様とともにこれから内容を作り上げていくものです。条例や法律に先んじて禁煙でがんばって下さっている飲食店をみんなで応援し、その声をシェアすることで、社会自体を動かしていけるような活動にできたら、と思います。ご協力よろしくお願いいたします。

写真:フミコムポーズで記念撮影


グラフィックレコーディング

テーマ2についてのグラフィックレコーディングは天野のぶこさん、金田陽子さん(&お子様も協力)が描いて下さいました。


1枚目:天野さん 2枚目:金田さん